山中温泉ロイヤルホテル河鹿荘から見る大聖川
加賀市をはしる大聖寺川の風景

 
北海道三笠市と石狩市。石川県加賀市と金沢市に計4日間で


 議会改革の一環でもある「通年議会」をめざす議会条例制定と課題について、鎌ヶ谷市の議会運営委員会として進んだ経験を学ぶための視察に、三笠市と石狩市に行ってきました。両市はすでに「通年議会」を実施している市なので、どのように運営されているのか、また、課題は何かを学んできました。まず、三笠市ですが、かつては炭鉱町として栄えた街ですが、閉山とともに人口が減少し、現在は8664人、4970世帯となっています。予算規模も91億7千万円で、鎌ヶ谷市の3割弱です。基幹産業は農業ですが、観光にも力を入れ、「アンモナイト」や「エゾミカサリュウ」をはじめとした多くの化石が出土されている歴史の香り高い街でもあります。議会は議長も入れて10議席で、日本共産党の議員も一人頑張っていました。
 その議会には、「市議会基本条例」が制定され、議員主導の議会が運営されていました。この条例はすでに9年前の平成21年に施行され、市民に開かれた議会をめざしています。
 
 石狩市は、人口58406人、27429世帯で石狩川の河口がある街、国際貿易港を有する街として取り組みをすすめています。議員定数は22議席で日本共産党も3議席あります。市議会の基本条例は平成27年度から施行されており、市民が条例を理解できるように解説パンフレットも発行しています。
 鎌ヶ谷市は市議会基本条例がありません。これからつくっていくのですが、つくることによって何がどのように変わるのか、なぜ、必要なのかー議員も、市民も、充分に理解してから策定することが必要です。現在の鎌ヶ谷市の議会は、市長が招集し議会の権限では余程のことがない限り開きません。市長と市議会の議員は両方、市民から選ばれており、同じ権限を有するもの(二元制)として、議会の役割(行政を市民の側からチェックする)を発揮するためにも、議会は議員の権限で開催し、いつでも開催できる通年議会としてすすめるべきだとの意見も強まってきています。そこで既に実践している議会の様子を知る目的での視察となったものです。